アンケートをするときの6つのルール~大原則編~

看護研究でアンケートは比較的多く行われる手法です。
アンケートは質問紙法と言われ、量的研究でも質的研究でも行われます。
(今回の記事では質問紙ではなくなじみのあるアンケートとしておきます)
質問項目を作って、配って、集めて、まとめる。一見、容易に見えるのがアンケートです。
しかし、いざやってみると大変。
3回に渡って、アンケートをする際の注意すべきルールを紹介します。
今回は大原則編!!

アンケートを用いた研究が大変になる理由

大変になる理由・・・。

  • アンケートするって決めたけど何を聞こう?
  • 集めたけどどうやって分析しよう?
  • この質問聞けばよかった・・・。

アンケートを用いた研究の1つの難点は、後戻りのできない手順に沿って進むことです。
事前に設定したアンケートを配って集め、それを分析する。
例えば、分析中にアンケートを配りなおすという後戻りはできません。
そのため、アンケートを作る際は十分に検討しながら作る必要があります。
量的研究は、質的研究に比べると事前準備を十分にすれば分析して結果を得る部分まではスムーズにいくことができます。
アンケートを用いた研究が大変になる1つの理由は事前準備の不足です。

失敗しないアンケート作りの方法とは?

アンケートを用いた研究で失敗しないためには、もちろんどのようにアンケートを作るかが重要になります。
一般的に研究では、

研究背景→研究目的→研究方法(分析方法を含む)→結果→考察

という一方向で説明されます。
しかし、こんな方法はどうでしょう?

研究背景⇔研究目的⇔研究方法(分析方法を含む)⇔(想定される)結果⇔考察

つまり、常に行ったり来たりする方法です。
今回は、

  • 研究目的⇔研究方法
  • (想定される)結果⇔研究方法

の2つを紹介します。ほかにも考察を書きながら再度、先行研究を探してみるなど様々な場面で使えます。

大原則1:研究目的から考える。

まずは、研究目的から考えてみましょう。
皆さんが決めた研究目的は、様々な経験や先行研究などから見出されたものだと思います。
この目的に沿って、

  • 何を聞くのか?
  • どのように聞くのか?

などを考えていく必要があります。
アンケートを作る際には、

  • この質問は必要だろうか
  • 不足している質問はないだろうか

など作る際に様々な壁に当たります。
そんな時に、目的と見比べながら項目を検討することで、
研究目的と合ったアンケートを作ることができます

大原則2ほしい結果から考える。

みなさんが設定した研究目的には、みなさんの思いが込められているはずです。
その思いを得られたデータから見出すためにはどんな必要でしょう?
確かに「こういう結果がほしい」という考え方に基づいて研究すると客観性が失われる可能性があります。
しかし、先行研究の検討など様々な手段を用いることにより客観性の確保は十分可能です。
そこで、

  • 目指す結果を考え、
  • 結果を得るために必要な分析方法を考え、
  • 分析に耐えうるアンケートを考える

という逆算していくのもいいかもしれません。
特に分析に耐えうるという部分は重要です。
どのような分析をするのかも考えながらアンケートを作る必要があります。

まとめ

研究目的⇔研究方法(分析方法を含む)⇔(想定される)結果

をピックアップして

  • 目的から考える
  • (欲しい)結果から考える

という2つの原則を紹介しました。
アンケートを作るということは、研究の中心を作り上げることです。
アンケートの作り方を失敗すると、研究の失敗に直結します。
このシリーズでは、この後、2つの記事でアンケートの作り方各論を紹介します。

ぜひ参考にしていただければと思います。
Let’s enjoy nursing research!!

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